xz 七 尾 山 (滋賀) 690.7m(18座目)

平成8年 6月 8日(土)

 〜登山口を探しまわること2時間、ガイドの地図は幻か・・・


  • 南池登山口〜山頂
    (往復)

  • 全所要時間
     ・・・・・2時間40分
         (山頂の15分休憩を含む)
  • 参考としたガイド
    名古屋
    からの山旅゙
    西山秀夫編 (七賢出版)




 農道走
れば近道〜♪

 七尾山の登山口に向かい国道365号を北上する。
 伊吹山ドライブウエーに入る信号を過ぎしばらく走ると信号交差点で
 道が二つに分かれる。
 左に進めば道なりの国道で、右方向は広域農道になる。
 山のガイドブックの地図をよく見ると七尾山登山口は広域農道側の
 方にある。
 渋滞した国道を行くよりも農道の方が近い気がする。
 「どっちを走るかなぁ…」
   キキーッ
  躊躇したが信号手前で右へハンドルを切った。
 しかし、これが後にホームページで公開する「トラブル編」のネタに
 なろうとは夢にも思わず…


    「農道を行けばスイスイやで」

 



 登山口がない

 広域農道は他に車もほとんどなく快適に走る。すぐに登山口に
 着くはずや。ところが…
 だが、いくら走っても登山口らしき脇道がないし案内板もない。
 んん?
 ガイドブックには
「車の入れる道がある」と書いてある。
 どこかに脇道があるはずなんやけど、、、
ない!
  「おかしいなぁ・・・」
 
 そのまま車をどんどん走らせたら元の国道へ合流してしまった。
 登山口付近に何か目標物があったのかなぁ。
 車をとめガイドブックを開く。しかし地図には「南池」と地名が
 示されているだけで何も目標物がない。
 ユーターンし同じ道をまた戻る。
 しかしそれらしき道が見当たらない。
 


  
  
「え?だんだん山から離れてしまう」
    

    


              


 不安で引き返す
 南池まで戻ると山側にカーブミラーの立つ所から脇道があった。
 見落としたわけではないが、林の間で狭くどこかの民家に入る
 私道のようで登山道とは思えないのだ。

 まさかとは思うが乗り入れてみると、普通車一台ギリギリの幅だ。
 
しかも凸凹悪道車の底や ボデーがガリガリと擦るのだ。
 すぐ行き止りだった。車を下りて周りを見廻すと木の枝にビニールが
 ついてた。
 「おや?ひょっとして登山道の目印かなぁ」
 樹木が生い茂ったテープの先の奥の方まで歩いてみたが、踏み跡
 の形跡がない。しばらく上ってみたが道標も何もないし不安になり
 引き返した。
 
「これは地元の人が使う道だ。登山道じゃない」
 
決めつけて車に戻り、狭い道でユーターンさせまた農道まで引き返す。
 
 ガリガリーごッつん!

 「うわ〜ボデーが傷つく〜、
 




 


 



 地元の人も知らない?

  南池からだいぶ北に行った所に広い脇道があった。
  登山口ではないと思うが他に道が見当たらない。 

  入口には大きな車止めのゲートがある。 車を降り
 ゲートを潜り
砂利道を先まで歩いてみたが道幅が広い。
 「どうも違うな、これは作業林道のようだ」
 地元の人を見つけて聞いた方が早道や。
 ぐるぐる車で走り回って畑で農作業している男性を
 見つけた。地元の人だから知っていそうだな。
 早速聞いてみる。
  地図を見せても首をかしげながら
 「七尾山の登山口?昔から住んでるけどそんな道は
  この辺りで聞いた事ないで」
 
 ええ〜っ!(汗)

 地元の人が知らないなんて・・・
 いったいこの本を書いた著者はどこから登ったんやろ。
 がっくりして南池方面向かってノロノロ車を走らせたが
 もう何回も往復して見飽きた景色だ。

 ・・・途方にくれた。

 




行ったり来たりした挙句・・・


 ガイド通り走る

 早道できると思い農道を走ったばっかりに、本当ならとっくに
 山頂に居るのに、いまだに登山口にたどり着けず同じ道を
 汗だくになって行ったり来たり・・・
 このまま帰るのもしゃくで、登山口だけでも見つけないと
 腹の虫が収まらない。
 再びはじめの交差点まで戻りガイド通りに国道を走ってみる
 しかないか・・・モヤモヤした気持ちで農道を引き返しガイドの
 記事の文面通りに車を走らせる
 
関ヶ原インター降り国道365号線をとる・・・
            
「うん、ここから仕切りなおしや」
 
山東町に入ると前方に七尾山の山塊が見えてくる・・・
 
       「見える、見える、あれが七尾山か」
 
姉川にかかる橋が見えてくる・・・
        「右に見えるあの橋を渡るんやな」

 
橋を渡ると今庄で、バス停の三叉路を直進すると・・・
        「橋を渡ったぞ。おっ、三叉路があるわ」
 
山裾の舗装した広域農道にぶつかる
        
「この道路をまっすぐ、突き当たりか」
 向かい側の林の中に車の入る道がある
・・・
        「農道のどこに出るんやろうなあ」


   「なっ!なんやてー」   
 

 



 急がば回れ!

 その光景を見た瞬間、目がくらみそうになった。
 さっきまで何度も往復した広域農道の向こう側に現れた狭い道は、
 なんと、1時間ほど前に車で乗り入れた凸凹道だ。
 あの時、
「これは登山道じゃないな」と判断して引き返したため
 そのあとどれだけ無駄な時間を費やした事か。
 
 
トホホ、、最初に登る山はちゃんとガイドブックに書かれた通りに
 アクセスすれば・・と猛反省しまたまた狭い悪路に進入する。
 車体をガリガリ擦りながら、、はぁ〜〜(泣)
 いったん上り始めると迷う事はなかったが、約1時間30分で着いた
 山頂は狭く展望もない。居心地が悪いのでささっと昼飯を食べ
 すぐに下りてしまった。下山後は、これもガイドブックで紹介された
 須賀谷温泉の湯に浸かれたので今日のドタバタの悪夢を汗と一緒に
 流した。 
 しかしその後、滋賀方面の山に上る時などこの農道は何度となく
 通るがやっぱり登山口は見つけられないのだ。
 
「おかしいなぁ、なんでかなぁ」
 不甲斐なかった苦い記憶がよみがえってくる・・・

 




       この道が登山口か・・・


 


 


 

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